キミとの記憶を失って、また過ちを犯しても。

その日結局私は拓君から傘を借りて名雪の家に向かった。
行ったときまだ夜中だったので親が出てくるのかと思いきや名雪が出てきた。
すると親は二人ともラブラブムードを出しながら旅行に行ったんだって。
私が今回何故ここに来たのか聞かれて私は素直に答えた。
すると、とりあえず風邪引くからお風呂入って私の部屋へ来てとのこと。
パジャマなどは貸してくれるみたい。
ポチャン…。ふぅー。温かい。
にしてもやはり名雪の家は大金持ちだなぁ。
お風呂にテレビとかまるで漫画に出てきそうなお風呂！
お風呂の滞在時間はいつも１時間くらい。
長いなって思われるけど親は３０分なの。短いよねー。
「今日はいろいろ会ったなぁ。病名を言われたり、拓君の事も会って疲れたなぁ。」
コンコンとドアを叩かれた。
「ちよっとあこ？大丈夫？？もう１時間半も立ってるよ？」
はっ！またやってしまった…。のぼせたな。これは。
私は「今でるねー。」といい、出た。
ガラガラガラガラ
外に出た瞬間クラッとした。やっぱり。のぼせたわ。
髪を乾かしパジャマに着替えた私は、名雪のところへ向かった。
名雪の部屋に入った瞬間力が抜け倒れた。
名雪は顔が赤い私がのぼせたのだとそっこーにわかったらしく、氷水などを額に当ててくれた。