キミとの記憶を失って、また過ちを犯しても。

私はいざという時の家を作っておいた。
今まではただの別荘だと思ってたけど、今回は家になる。
ただいま。私の新しいお家。
がちゃがちゃ。ガチャリ。バタン！ガチャリ。　
私のお家は拓君の家から電車で星宮駅を下りて、徒歩10分くらいのところ。
今回は私の親が作ってくれたお家だから、ほんとに普通の一軒家。
でも最近のＣＭのだから、セキュリティー万全なお家なの！
あ、一応指紋認証とか顔認証、ドアモニター、防犯カメラ、等など、最新のセキュリティーが揃えられてるの。
友達に見せたりはしないようにしてる。だって見せたら絶対に。
自慢だって思われたら嫌じゃん？
友達とのお泊り会とかは使うけどね。必ず、たっくんの家と仲良いとかうらやましい！
こんなふうになるならもっと仲良くしておけば良かったぁ！って。
しらねーよ。あっちの家族が勝手にやってくれるだけだし。
私の本音だよ。これ。ほんとは二人で考えたかったのにー。
ま、もう関係無いけどねー！笑笑
あいつの子供は責任持って育てるつもり。
せっかくの命を無駄にはしたくない。