キミとの記憶を失って、また過ちを犯しても。

『えへへ。ありがとー！』
そして俺はニコッと笑うとあっちゃんは顔をポッと赤くした。

『どうしたの？あっちゃん。熱でもあるの？』
俺が聞くと必ずはっ！として
『ううん！全然平気！』といった。

ほんとに熱があるとしても彼女はそう言って心配かけたくないというタイプだった。
そして少し俺もそんな姿にドキッとして顔を赤くなった。

「拓！次は体育だぞ！起きろ！」
馬鹿でかい声がしてびっくりして目が覚めた。
「はぁー。何だよ。潤かよー。」
目覚めがコイツだとなんだか腹が立つ。
「何だよその言い方！せっかく俺がお前を思って来てやったのに！」
それはすまない、親友よ。