キミとの記憶を失って、また過ちを犯しても。
また失い
夢を見た。
真っ暗闇の中たった一人で走っている夢。
「はぁー。はぁー。っ。誰かー!いませんかー?!」
シーーーン。
そのとき、当たりが明るくなって、手が下からにょきにょきと出てきたのだ。
しかしその手はホラー映画の幽霊の手のよう。
また手が下からにょきにょきと出てきた。
その手は男らしくがっちりしてた。多分たっくんだろう。手が似ている。
その隣から白くてスベスベしてそうな小さい手が出てきた。
見るからに名雪の手だ。
私はその二つの手を取った。
その瞬間当たりが眩しくなって、私は消えた。
「あ…こ!お…て!し…で!お…がい!」
誰?その声は誰なの?でもなんだか聞いたことがあるような…。
「ん…。ふぁー。」
眠い…。
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