キミとの記憶を失って、また過ちを犯しても。

誰も二人に気づいていない様子。恐る恐る声をかけてみた。
「あの。どちら様ですか？」
すると二人は私の顔を見るなり泣き出した。
「名雪…！見える？あこだよ！私死んじゃったよ…。」
と抱き着いてきた。すごい…死んじゃったのに、触れる…。
「名雪？美雪だよ。お久しぶり。死んじゃったね…私…」
と抱き着いてきた。私の洋服はなぜかびっしょり。
回りは…居ない？なんで？
「名雪…一緒に来て…？お話が、あるの。」
そういわれて付いていくと。
そこは…何も無い真っ白なところ。
「ここは…天国なの。実はね、名雪知らないうちに死んじゃってるの。」
あこは真顔を言ってきた。
「どういうことか私にはさっぱり分からないんだけど…どういうこと？」
すると美雪はゆっくり丁寧に教えてくれた。