キミとの記憶を失って、また過ちを犯しても。

その日の放課後、みこにお母さんとの話や夢のことを話した。
｢みこー。拓の事少し分かったかも。｣

すると前のめりになり、みこは、
｢そうなの？どんなこと？｣と聞いてきた。

｢重い病気ってこと。｣

え？とみこは言い、
｢それだけ？他に何かないの？約束とか。｣
と更に聞いてきた。

｢あー。お引越しするときにまた会おうねっていう約束したんだけど、守れなかったんだよね。｣

｢何で？｣

｢お父さんは転勤族じゃないから、もう二度と会えないって分かってたの。｣

知らされたとき、私はお父さん達に言われたとき泣いた。

｢そうだよね。あこの家は転勤族じゃないもんね。でも拓くんはそれでも待ち続けたのかな？｣

そう、そこが知りたいところなのだ。

｢そこが問題何だよ。お母さんかもだし。聞いてなかったら申し訳無いよ。｣

｢たっくんの家の電話とか知らないの？お母さん｣
確かに可能性はある。
｢んー。お母さんもたっくんのお母さんも家がお隣りだったから電話交換とかしてないんじゃないかな？もししてたら良いよね｣