キミとの記憶を失って、また過ちを犯しても。
朝私は慌てた。だって、もうあの二人が来ていたんだから。
「あ、起こしちゃった?ごめんね。私は篠崎未来!同い年みたいだからよろしく~。」
まず起きて目に入ったのはツインテの二重でぱっちり目で、明らかに男の子を虜にするタイプの女の子。
「ごめんな。うるさくて。俺は小野原来斗!」
次に目に入ったのは、ツンツンスタイルの髪に、やせ細っている体、おまけに鼻もシュッ!してて、二重のぱっちり目、おまけに小顔の漫画から飛び出したような女の子に欲しい要素を持っている男の子。
「ごめん!寝てて!私は田中あこ!高一だよん!」
「いいのいいの。あこちゃんって本当にかわいいね!」
「どこが?私のどこが可愛いと思うのー?」
「えっとね。小顔で二重でぱっちり目で痩せててモデルさんみたいな所!」
「何か恥ずかしいな!私良くお母さん達にもっと太りなさい!って言われる。」
「マジでやせすぎだぞ。太れよもう少し。」
「もう!来斗君、ひっどーい!女に太れだなんて失礼しちゃうわよ。ねーあこちゃん!」
確かに不謹慎過ぎる。
「ほんとほんと!不謹慎だよ!さいてー。」
「うわ今のちょー傷ついた!ぐさって二回刺された気分だよ。」
と苦しそうな演技をする来斗君だが演技が、下手過ぎて笑える。
「「演技下手くそ。」」 
「おいおい。お前らずいふん気が合いそうだな。」
こんこん。ガラガラ
「お姉ちゃん!来たよー!ってあ、新入り?始めまして!田中あこの妹の田中みこです!」
「よろしく!てかえ!あこちゃんって双子?!ちょー可愛いんですけど!二人とも!」
「よろしく。いまどき双子何て珍しいな。」
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