キミとの記憶を失って、また過ちを犯しても。
『あっちん!お見舞い来たよー!』
ボブのふんわりとした雰囲気と、この声は…なっちん?
『なっちん!来てくれてありがとー!私、記憶喪失だって。時間をかけてね?ゆっくり皆のことを忘れていくの』
『え…。なこのことも忘れちゃうの?』
『でもね、毎日日記を書いて次の日読み替えるようにしてるから大丈夫!』
『それなら良いけど…。じゃあなこもあっちんが忘れないように努力する!何か作るから!』
『なっちん。ありがとー!私感動しちゃったよ。』
なっちん…。努力してくれたのに…ごめんね?
『じゃあまた明日ー!』
『うん!』
次の日
『あっちん!お見舞い来たよ!これ作ってきたの!』』
本当に…ごめん!
『誰?あなた。』
『っ!これみて!思い出して!』
そこには笑い会っている私となっちん。
『あ…なっちん?なっちん!ごめん!』
『大丈夫!なこ強いもん!』
私って生きてて良いの?その時そう思った。
なこが帰った後、私は死のうとしたんだっけ。
飛び降りたけど木に引っ掛かって死ぬことはできなかった。
その後みこやなこ、家族にクラスの皆まで来てくれた。
『皆?何故ここに?』
『あこが死にかけたって聞いて駆けつけたんだよ!』
『来ないで!私に近寄らないで!』ベシ!
『あ…』
払いのけたのは…みこだった。
それがショックだったのか、みこは泣きながら走って逃げて行った。』
その時私は目を覚ました。
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