キミとの記憶を失って、また過ちを犯しても。
ガラガラ
「あこ!迎えに来たよー!」
あ、そうだった、つい先月忘れてたけど手術したんだった。脳腫瘍の。
って事は?た、い、い、ん!
「あこなら大丈夫だとおもってたわ。ってあこどしたの?」
「みこ~!会いたかった~!二人が死んでからというもの、悲しくて寂しくて!」
「さ。学校にまずは行くわよ!先生にご報告しないと。」
「そうだね!あ!そうだ!りこちゃんの所に行かなきゃ!」
するとお母さんは首を横にふるふるとする。
「え!何でよ!どうして行っちゃいけないの?!」
「りこちゃんはね…手術中に亡くなったのよ…。昨日…。霊安室にりこちゃんは居るわ。」
「え?う、うそでしょ?」
りこちゃんのお母さんは最後まで看取っていたらしい。
「あこに、「今までりこと仲良くしてくれてありがとうございました。」って。」
「りこちゃんは、最後手術する前に死ぬかも知れないって思ってたらしくて、あこにお手紙が。」
え…。りこちゃん…死ぬかも知れない。それは…死ぬんだって知ってたのかな?
私、何にもさせてあげられなかった。
情けないよ。私。何もさせてあげられなくって。
この時初めて死んでも良いっておもった。
この後私は狂うように自殺未遂を度々起こした。
リスカしたり、首を吊ろうとしたり。
でも全部看護師さんにばれて終わる。
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