キミとの記憶を失って、また過ちを犯しても。

『たっくんは離婚したから、お母さんの方に居るわ。前住んでいたお家の所よ。』
たっくんん家離婚してたんだ！
実はまだ完璧に記憶が戻ったわけでない。全部というのはほんのごく一部。
だから、結局は小さい頃のとか何て持ってのほか。
『あこ。菊地元気君って子には気をつけて。不良と居るから』
『ねぇ。君。ちょっとそこに行かない？俺、菊地元気。』
あ…あの人…昔にも会ってたんだ。
『警察に用事があるので。』
『…そっか。ごめんな。急に。またな。』
警察に行くっていう用事だけでビビるんだ。
正直言って、中学生のときのできごと。
超ダサいなと思ったのを思い出した。
『元気。菊地元気。お前は田中あこだよな。』
そうだ。あの時ちょうど名札つけてたから覚えてるんだ。
普通の中学は苗字だけだけど、私の学校は小学校のようにフルネーム。
私の学校では元気君は有名だった。弱い…不良だと…。
その後元気君は今こうしてここに入院しているってことは、何かあったんかな？
そして私の視界は、次第に明るくなって行く、そんな中で、不良と元気が混ざり怖いと思った。
そして私は、目を覚ました。
なぜだか起きたときものすごくだるかった。
熱中症かな？今ちょうど夏だし良く考えたら水分全然とってない。
その性だ。私ったら下の下。
毎年熱中症になる。脱水症状で。