キミとの記憶を失って、また過ちを犯しても。
体が重くてだるいので全く動けない。辛い。
気がついたら私は吐き気がした。ムカムカする。
時間と共に吐き気が増して行く。やばい。ナースコール!
ピ!『どうなされましたか?』
『きぼちわるくてわぎぞう。うえ!おえぇぇぇ。」
喋りながら吐いてしまった。
看護師さんが来たときにはもう意識もうろうとしてた。
「遅くなりましたぁー!って今すぐ先生呼ばなきゃ!ぴ!内科担当の沢口さん!田中あこさんが!熱中症で重症です!」
「とりあえずわきとかに氷とか挟んでおいて。。」わずかに聞こえたがチャラそうな適当な先生だ。こんな先生嫌だな。
ガラガラー!
「あこ?!大丈夫?!病院から連絡来て!」
「…お、か、あさん?」
「そうよ。熱中症だってね。全く!」
私はその後冷やしてもらったから徐々に体調が回復して行った。
夜にはバリバリ元気に!
元気といえば元気君、どうなったんだろう?
「中野さん。元気君は?」
「元気君は安静剤で寝てるよ。あこちゃんの事で暴れまくってさ。」
「何て?」
「俺のせいであこちゃんが…あこちゃんが!死ななきゃー!って感じ。」
そうなんだ…。
この日私はその後いろいろ会って疲れて夢の中へと入って行った。
徐々に暗くなって目が開かなくなり毎日記憶をパズルのように埋めていく時間はかかるが、約束を果たす為に必要なのだ。
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