キミとの記憶を失って、また過ちを犯しても。
「だから嫌だってば。とりあえず拓は隠し事してるってことで」

「はいはい。分かった!分かった!」 

その日の夜、拓に関わる大事な夢を見た。

『あっちゃん。僕はね命に必要な所の病気なの。』
俯き言いにくそうに拓は告白した。

『え?でもいつも元気だったじゃん。』
どういうこと?という表情である。

『たまに入院してたでしょ?その時に手術毎回してたの。』

『何で言わなかったの?』

『だって。心配かけたら悪いなって。』
ついに拓は泣きそうな顔をしてしまった。
『そんなの!気にしなくても良かった!かなしいよ、たっくんがあっちゃんに隠し事してたこと!』
怒りながら、でも心配してるような声色で言った。

『ごめん…。…』
また何かを言いかけたところで私は目が覚めた。
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