キミとの記憶を失って、また過ちを犯しても。
夕方
その時がついに来たのだ!
コンコンガラガラ!
「麗夜(れいや)君、ここがあなたの部屋よ。この部屋には女の子の田中あこちゃんも一緒だから、仲良くしてあげてね?それじゃあ。」
そういって中原看護師さんは去って行った。
部屋には二人きり。この男の子…イケメンだなぁ。聞いてた通りやわ。キラキラしてる~!
名前も私より素敵な名前☆
うっとりしていると声をかけられた。
「こんにちは☆俺は星麗夜!キミが学校で噂の田中あこちゃん?よろしくね☆」
キャーーー!ま、眩しいござりまする~~!
目の前にいつの間にか来ていた星君。キラキラオーラが凄い!
「あこちゃんはさ~、何で入院してるの~?」
う…。そこを着くか。はぁー。仕方ない…。
「脳の病気の再発だよ。星君は?」そう。私は再び脳腫瘍を患ってしまった事もあり入院した。
「そうなんだ!俺も脳腫瘍なんだ!奇遇だねぇー!てか麗夜でいいよ!」
ん?ちょっと待てよ。星君…いや、麗夜君は…チャラいな。
「そうなんですか!何年生ですか??」
「俺?俺は二年だよ~!あこちゃんは一年生だよね。」
え。しかも先輩じゃん!これは…関わったらイジメられる奴だ。
「先輩じゃないですか。それじゃあ末永くよろしくお願いします。」
「ハハッ!あこちゃん。プロポーズみたいだよ?」
カァーッと顔が暑くなった。だって、ぷ、プロポーズだってぇ!
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