その少女、悪魔につき
美しくないもの、とは様々だ。



私はきっと、性格が醜いものの頂点に立てる自信がある。

悪くもないのだ。性格が悪いことは。


性格が悪くたって、隠してしまえばいい子ちゃんだし。


そもそも、性格のいい人なんているのだろうか?


性格がいい人なんて、最終的にはパシリ扱いになるだけとしか思えない。


今まで見てきた「いい人」は、人の願いを断れずに全てを受け入れて、受け入れすぎたせいかただのパシリという存在に成り果てていた。




その人の今は、どうなのかは知らない。


唯一知っている情報といえば、不登校になったことくらいしか知らない。



いい人を演じるのは、最終的には不幸を招く。

馬鹿みたいにいい人を演じるのではなく、言える時には言える人間になった方がいい。



私が助けてあげなかったのは、彼女から求められなかったから。


本当に助けて欲しい人は、助けを求めない?

それがどんな根拠があって言えるのか、よく分からない。


私はヒーローじゃない。
強いていえば、モブ扱い。


但し、少し美しい。


そんな、モブ。




他人の物語に私は首を突っ込めるほど、いい人間じゃないから。






いい人間は嫌い。















いい人間は、私を超えるほど
性格が悪い人だとしか、思えない。











だって勝手に正義を語っちゃうんだもの。
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