その少女、悪魔につき
その人との出会いは、私がまだ純粋だった頃。



「初めまして、お隣に引越して来ました。」


中学生くらいなのに、丁寧な言葉遣い。

そして、かっこよかった。




そのとき、何かが私の胸をかけ走ったのだ。

幼い心では、分からぬままだったが、今なら分かる。







それは、恋心だったのだと。











意識はしてなかったが、かなり猛アタックしていたそうで、本人には未だ気づかれていないものの、母にはバレた。




しかし、それでは嫌なままだった。







嫌だ、嫌だを過ごしてきて












「……美しくなれば良いのね」





そんな、物心がついた。
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