その少女、悪魔につき
そうか。






男の人は、美しい人が好きなのだろう。


なら、いくらでも美しくなってやる。





それが、私を美しくさせる、一つの理由でもあったのだ。



「もー和馬くんやめてよ!」



大好きな名前は、呼びたくなる。

そういうものでしょう?女の子って。


きっと、彼は焦る。


「お前なぁ、名前で呼ぶんじゃねぇって。
別に幼なじみ関係のことは全然バレてもいいんだけどさ、一応先生だからな?」









知ってる。





先生呼びされたいの、知ってる。









知らないの?






私の性格の悪さを。
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