その少女、悪魔につき
和馬くん兼先生。
先生が、私の目の前に立って少しだけ優しく微笑んだ。
あぁ、私の好きな笑顔…
じゃなかった。
「橋本先生だ」
タチが悪い。
橋本先生って。
「佐々木先生、こんにちは。
あら、大倉さんお呼び出し?」
優しい笑顔。
憎いほど、美しい。
私以外の美人、居たんだった。
存在感薄いんだもの。
「こんにちは、橋本先生。
はい、ちょっと用事があって」
「あーっと、そうなんですよ!!
コイツちょっと悪いことして…」
「してないですよね?」
何、嘘言っちゃってんの先生。
視線で威圧すると、小さく舌打ちをした。
良いね、大人は、感情を丸出しに出来る。
別に私にも出来ることなんだけど。
「あら、そうなんですね。
でも佐々木先生、もうすぐ授業始まりますよ?」
衝撃の発言に、私と先生は同時に近くのクラスにあった時計を見る。
その時にはもう、あと3秒で授業のチャイムがなる所だった。
「嘘だろ」
その声と重なって、チャイムが校内に鳴り響いた。
「先生……」
「すまん、これは俺のせいだ。
次の授業はなんだ?」
「第1音楽室で音楽です」
「よし行くぞ」
走ることは許されないし、加えて生徒よりも正しさを求められる先生のくせに。
「先生、走ったら怒られちゃうよ」
「いいんだよ、俺は教師だから許されるって!」
どんな根拠で許されると思ってんの?
幼い考えに、軽く吹き出してしまった。
先生って、まだまだ子供みたい。
「(中学生だった頃の大人っぽさは何だったの?)」
そんな貴方が大好きなんだよ。
先生が、私の目の前に立って少しだけ優しく微笑んだ。
あぁ、私の好きな笑顔…
じゃなかった。
「橋本先生だ」
タチが悪い。
橋本先生って。
「佐々木先生、こんにちは。
あら、大倉さんお呼び出し?」
優しい笑顔。
憎いほど、美しい。
私以外の美人、居たんだった。
存在感薄いんだもの。
「こんにちは、橋本先生。
はい、ちょっと用事があって」
「あーっと、そうなんですよ!!
コイツちょっと悪いことして…」
「してないですよね?」
何、嘘言っちゃってんの先生。
視線で威圧すると、小さく舌打ちをした。
良いね、大人は、感情を丸出しに出来る。
別に私にも出来ることなんだけど。
「あら、そうなんですね。
でも佐々木先生、もうすぐ授業始まりますよ?」
衝撃の発言に、私と先生は同時に近くのクラスにあった時計を見る。
その時にはもう、あと3秒で授業のチャイムがなる所だった。
「嘘だろ」
その声と重なって、チャイムが校内に鳴り響いた。
「先生……」
「すまん、これは俺のせいだ。
次の授業はなんだ?」
「第1音楽室で音楽です」
「よし行くぞ」
走ることは許されないし、加えて生徒よりも正しさを求められる先生のくせに。
「先生、走ったら怒られちゃうよ」
「いいんだよ、俺は教師だから許されるって!」
どんな根拠で許されると思ってんの?
幼い考えに、軽く吹き出してしまった。
先生って、まだまだ子供みたい。
「(中学生だった頃の大人っぽさは何だったの?)」
そんな貴方が大好きなんだよ。