ワケありルームシェア 2
「で、螢達は付き合うことになったのかぁ。」
家に帰ると澄達がいた。そして、手を繋いでたところを見られて早速気づかれた。
「…………なんで、家にいるの。」
「だって、澪月が心配だった彗が言ってたから。あ、どうやって入ったかってこと?合鍵だぜ。」
指の先で前のように鍵をくるくる回す澄。
_______________グゥゥゥゥ。
「……お腹、すいたの?」
「あっ、う、うん。」
恥ずかしそうに僕の後ろに隠れる。身長差が激しいから哀川さんくらいだったら余裕で隠れる。
「おっしゃ、じゃあ、俺が作ってやるよ。前に約束しただろ?」
「い、いいの……?」
「あぁ。任せろって。」
「安心して、澄は料理と噂ごとでは負けないから。あ、哀川さんのご飯の方が美味しいけどね。」
「ありがとう。」
微笑む哀川さん。
「なんだよ〜、螢の分作らねぇぞ。」
と、いってキッチンへ去っていく。まぁ、なんだかんだ言って澄はかっと僕の分も作るんだろうけど。