ワケありルームシェア 2

そして、お別れの時間。まぁ、話せて楽しかったしまた来たらいいし。
「あ、ねぇ。」
「…何。」
露骨に顔を歪ませる螢。何考えてるかわかっちゃったのかな。

「この機に澪月ちゃんに告白したら。」
「…………気が向いたらね。」
「付き合ったら報告くれよ〜。」
「嫌だ。」
ほら、そろそろ時間じゃないの、と逃げられる。
「そうだった!」
同僚に怒られると怖い。仕事が倍くらい増えた気分になる。

「じゃあ、澪月ちゃんと楽しんでな。兄ちゃんにも連絡入れろよ。」
「分かったから、早く行って。」
追い出された。まぁ、俺だって弟の恋はしっかり見たいしな。そう思い、隠れる。そう、隠れた。



澪月ちゃんが来た。と、思ったらしゃがみこんじゃった。螢がもう行ったと思ったのかな。すると、螢が澪月ちゃんの元へ行った。
「付き合ってないとか言ってたけど……、」
周りから見ると付き合ってるように見えるから。


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