ワケありルームシェア ２

「はぁ……。明日にはまわせないから頑張って食べきるよ。」
僕はあまりたくさんの量を食べられないけど、哀川さんもそんなに食べないだろう。
だけど、哀川さんは、
「う、うん！頑張ろっ！」
と、すごく笑顔だった。
さっきまであんなに泣いてたのに。



やっぱり、哀川さんは笑っている方がいい。




「や、やっぱり多いよね………。」
「………この量はね。」
あと少しなんだけどね……。
僕にだって限界はある。男だからって茶碗３杯食べるわけでもないし、どちらかと言えばお昼ご飯とかなしでも生きていける人だから。
哀川さんは僕のずっと前に手を止めて諦めていた。
「ごめんね、こんなに作っちゃって……。」
申し訳なさそうに下を向く。
「あ、明日から気をつけるから！」
「うん。………でも、美味しかったよ。」
素直に感想を述べる。