ワケありルームシェア 2
「まさか2人が付き合うことになってたなんて……。」
あの後、2人と軽く自己紹介をして連絡先を交換したり、少し話してたりしたら遅くなってしまった。

「緋山君、ただいま!」
「……遅い。」
玄関で仁王立ちしていた緋山君。
「あ、お腹すいたよね。すぐ作るから…。」
「違う。」
「えっ?」
「………心配してた。…………いつもより遅かったから。」
「え、心配してくれたの?」
悪い?、とそっぽを向く。
「ほら、ご飯でしょ。僕お腹すいた。」
「あっ、う、うん!」
照れ隠しなのかな。と、微笑ましくなる。
「すぐ準備するねっ!あと、今日の3時のおやつはケーキだよ!」
「!……本当に?」
「うん!手作りだけど、いい?」
「うん。…ありがと。」
少し微笑んでくれる。それだけ楽しみなのかな。ちゃんと期待に応えなくちゃ。
バイトでも、奥のお菓子作り任されるくらいだから、しっかり自信を持ってやろう!

「楽しみにしててね!」

そして、まずは昼食の準備に取り掛かった。
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