ワケありルームシェア 2
「諦めるのはまだ早いだろ!」
澄君が声をかける。緋山君もやれやれという感じだ。
「手術の相談はしたんですか?死ぬ可能性が低くなってるかもしれないんですよ!」
澄君が必死に語りかける。
でも_______________、
「無駄だよ、だって、お父さんに聞いたから。たとえ出来たとしても、みっちゃんの目に映る私が綺麗な先輩であるために手術はしない。」
また、私のため………。
「ダメです!もし、もし眞白先輩がこのまま手術を受けないんだったら私……、先輩のこと嫌いになります!」
嘘だ。
眞白先輩のこと嫌いになれるわけがない。
だけど、こうでも言わないと眞白先輩が遠くに行ってしまいそうで。置いていかれるのはもう嫌だから。
「それは、嫌だなぁ………。」
_______________分かった、手術する。
「眞白先輩!」
「みっちゃんに嫌われるのは死んでも嫌だからねぇ。」
ふふっ、と軽く笑う眞白先輩。