ワケありルームシェア 2
螢side

哀川さんがバイトへ向かって僕達だけになった。
「…ねぇ、螢兄さん…………。」
「何。」
「…さっきのは、螢兄さんが………悪いと思う………。」
「何のこと。」
「…注意する必要は、無かったと、思う……。」
そりゃ、寝ぼけてた僕が悪いかもしれないけど……。
「…哀川さんが悪い。」
「…螢兄さんって、子供っぽいところ、あるよね…………。」
「彗よりは大人だから。」
彗に目をやるとゲームをしていた。学校は夏休みだって言ってたけど…。
「彗、宿題は…?」
「…やらない。」
「ほら、彗の方が子供っぽい。」
「…子供、だから…………。」
「ゲーム没収。」
「……やる。」
渋々という感じで宿題を持ってくる。僕も宿題をやろうか。
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