ワケありルームシェア 2
そして、公園でバレーの練習をすることになった。
「じゃあ、まずはバレーボール買わなくちゃ。」
え、そこからなの…?
「哀川さん、僕がボール持ってるから、それ使って。」
正直に言うと、買いに行くのが面倒だった。
「いいの?ありがとう。」

そして、紅く染まった空の下を歩いて僕達は公園へ向かった。



「誰もいないみたいだね。広々使えるよ。」
「…うん………。」
彗は相変わらずパーカーをきている。まぁ、今は涼しいからいいんだけど、昼間は見ているこっちが暑くなる。
「彗君、バレーのテストって、何やるの?」
「…バレーのポジションの練習全部……だったと思う。」
哀川さんは運動苦手って言ってたからバレーって出来るのかな。しかもポジション全部でしょ。

「?バレーにポジションって、あるの?」

「え、」
「え?」
「嘘でしょ………。」
まずはそこからか………。

「……螢兄さん、説明して…。」


そして、僕が一通りポジションについて説明した。
< 63 / 122 >

この作品をシェア

pagetop