ワケありルームシェア 2
螢side
帰ってきてからも哀川さんは真夏日なのに外へ働きに行った。
「……螢兄さん、ここ、分からない…………。」
「どれ…?」
また2人で勉強。僕は飽きたから読書してるけど、彗は早く終わらせてゲームをしようと頑張っていた。
「国語……?」
「……これ。」
彗が指さしたのは自分の考えを書く欄。
「いや、これ答えないから…。」
自分で考えたらいい、と言おうとしたが彗が口を開く。
「…螢兄さんなら、なんて書く…?」
僕?
問題文をしっかり見てみる。
_______________夏目漱石は愛していることを“月が綺麗ですね”と例えた。貴方はどのように例えるのか自分の考えを書きなさい。
「え、」
こんなに変な問題が出るものなの…?今の中学生すごい。
「…僕は、」
なんて言うんだろう。
「きっと、彗が思うようなことを書けばいいと思う。」
「それが…分からない……。俺、人、好きになったことない…。」
「いや、例えだからなんでもいいと思うけど……。」
「螢兄さんなら、澪月姉さんに、なんて言うんだろう…?」
「え……?」
帰ってきてからも哀川さんは真夏日なのに外へ働きに行った。
「……螢兄さん、ここ、分からない…………。」
「どれ…?」
また2人で勉強。僕は飽きたから読書してるけど、彗は早く終わらせてゲームをしようと頑張っていた。
「国語……?」
「……これ。」
彗が指さしたのは自分の考えを書く欄。
「いや、これ答えないから…。」
自分で考えたらいい、と言おうとしたが彗が口を開く。
「…螢兄さんなら、なんて書く…?」
僕?
問題文をしっかり見てみる。
_______________夏目漱石は愛していることを“月が綺麗ですね”と例えた。貴方はどのように例えるのか自分の考えを書きなさい。
「え、」
こんなに変な問題が出るものなの…?今の中学生すごい。
「…僕は、」
なんて言うんだろう。
「きっと、彗が思うようなことを書けばいいと思う。」
「それが…分からない……。俺、人、好きになったことない…。」
「いや、例えだからなんでもいいと思うけど……。」
「螢兄さんなら、澪月姉さんに、なんて言うんだろう…?」
「え……?」