ワケありルームシェア 2
「緋山君!ちゃんと聞けたよ!」
「まぁ、哀川さんにしては凄いんじゃない…。」
哀川さんが店員からゲームの売っている場所を聞き出した。極力目を合わせないように、だけど、不快に思われないように頑張っていた。そして、買ったゲームを大事そうに抱えている彗。
「じゃあ、帰ろっか。」
そして、入口に向かうと……。
「なにあの人の群れ……。」
多くの人が集まっていた。芸能人とかでもいるの。すごい邪魔なんだけど。
やばい、今から何かあるみたい。
どっかの番組で映るらしいぜ、ここ。
しかも、あの子達、今人気の子達が来るんでしょ。
すごくファンなのよ!
次はなんの舞台に出るんだっけ?
あんな若いのにすごいわねぇ。
_______________きゃぁぁぁあっ!
黄色い歓声。その中をかき分けてくるスタッフ達。その人たちの後から出てきたのが……
。
「え、理駆先輩達が何であそこにいるの…?」
理駆先輩と莎駆先輩だった。
向こうもこちらに気がついたようだ。そして、驚いた顔をする。