ワケありルームシェア 2
「理駆…さん達…。俺が、話なんて…していいか分からない、けど……。」

_______________無理して笑うの、大変…ですよ。

彗君が理駆先輩達には伝える。そう言えば、澄君も自分の思ったことを話してくれて、眞白先輩が決意してくれたんだ。

「…家族間のことは口を、出しません……。だけど、学校では、みんなの前では、そのままの、ありのままの自分を出してください。学校が、私たちの前では、少しでも気楽に過ごせる場所にしてください…。」
天文学部の先輩方、ことちゃん、澄君。
そして、緋山君。
私は色々な人のおかげで前よりも学校が楽しくなってる。リラックスできるようになってる。自分を隠さないで過ごせるようになってる。
少しでも、理駆先輩、莎駆先輩がそうなるといいなぁ。

「…ふふ、僕達が素を出せるように、かぁ。ま、悪くないかもねぇ。」
「うん。楽しそう。」
今まで、頑張ってきたからそれくらい、いいよね。と、理駆先輩がいう。
「僕達は、僕達なりに頑張ってみるよ。」

母さんとも話さなくちゃね。うん。どこから話そうか。どこでもいい。そうだねぇ、まずは………。

そうやってる理駆先輩達は普通のどこにでもいそうな兄妹。だけど、ほかの兄妹と違って悲しい出来事を背負ってて。

「じゃあ、まずは仕事やめよっかなぁ。」

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