ワケありルームシェア ２
「あ、眞白先輩、なんであの時悲しそうな顔をしたんですか？」
哀川さんが鼻をすすりながら問いかける。
「あの時？」
「私が、友達に眞白先輩が月に１回学校に来ない理由です。」
哀川さんが弓景先輩のことを心配していると聞いた時に一緒に聞いた。
「あぁ、あれはね。みっちゃんが知ったら、絶対心配しちゃうなって。月１で来ないのは病院の検査が月に１回だからだよ。」
「じゃあ、あの噂は嘘だったんですか？」
「まぁね。私の友達に流してもらった噂。みっちゃんも知り合いだと思うけどねぇ。」
「そうなんですか。でも、本当に無事でよかったですっ！」
そして、またポロポロ泣き出す哀川さん。

いつの間にか澄は帰っている。
昔から自由気ままなやつだ。
「哀川さん、僕達も帰るよ。送ってく。」
「うぅっ、眞白先輩、絶対に生きてくださいね！」
「もちろんだよ！」
「では、失礼しました。」
病室をあとにする。
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