ワケありルームシェア 2
「で、どうよ。澪月との発展。」
「…螢兄さん、何もしない…。駄目…………。」
「いや、何を求めてるの…。」
哀川さんがいなくなった途端これ。何故か彗も言ってる。
「ていうか、特にどこが好きなんだよ。螢が惚れるくらいいいところがあんだろ〜。まぁ、澪月は可愛いけどな。」
「………優しい。」
特に…………か。
「笑った顔。」
すると、澄が突然笑い出す。
「お前、変わったなぁ。前はあんなに人を寄せ付けない態度とってたのに。」
「…哀川さんが優しすぎるからね。」
「あー、納得。」
「あ、早乙女先輩が合宿来てもいいって。あと、理駆先輩達のワケもしっかり聞いといたから。君抜きで。」
「マジかよ…。まぁ、荒垣兄妹は調べ済みだから別にいいけどな。……合宿かぁ。彗も行っていいか?」
「…俺、置いてって…いいけど……………。」
いや、俺達は兄弟だろ?と澄が言うと、彗は照れくさそうに頬をかいた。