幼馴染の彼~あの日の約束~
「田所部長は、それだけ森田君に期待してるんだよ。頑張ってほしい人にしかそういうこと言わないもの。私も昔はよく言われたよ」


「え!?そうなんですか?」

 うんうんと頷きながら、森田君の頭を軽くポンポンと叩いてなぐさめていると、彼も納得したのか、さっきより少し明るい表情をみせた。

 その時、携帯メールが小さく鳴った。
 誰だろうと、確認すると智弥からで

『左、見て』

 え、左?
 廊下の先に智弥が立っているのが見えて、目が合うと智弥は小さく手招きをしてみせた。
 どうも、私を呼んでいるらしい。

「ごめん、ちょっとお手洗い」

 そういって、席を立ち智弥のいる廊下へ歩き出した。

 
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