幼馴染の彼~あの日の約束~
 それからは、お酒も入ったせいと、お店が出せるんじゃないかっていうくらい美味しい料理に舌鼓をして。
 気分はとても良かった。
 終始、笑って話ができたし、昔話も出て盛り上がって楽しい。


「あー、お腹一杯!」

 そういって、リビングにある高級そうな柔らかいソファに座る。

「俺も、久々に食べ過ぎた。ケーキは後だな」

 といって、隣に腰かけた。
 柑橘系のフレグランスが鼻をかすめ、ドキッとした。

「あ、そうだ。これ」

 といって、唐突に綺麗にラッピングされた小さな箱を手渡された。

「え、これって」

「プレゼント」
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