幼馴染の彼~あの日の約束~
「今度のお休みに麻里子さんが来るのよ!」
「麻里子さんって・・・・智弥のお母さんが?」
「そうなの、で、その時に智ちゃんも一緒に来るみたい!久しぶりよね~、怜美なんて何十年か振りになるわよね。お母さんはいつぶりになるんだったかしら・・・・」
智弥と麻里子さんが来る・・・智弥が・・・。
お母さんの声が遠くなって、その言葉だけが頭の中でクルクル回っている。
そのあとの会話も聞かずに、一言「うん」と返事だけして電話を切った。
多分、私は実家へ行くと返事をしたんだと思う。