幼馴染の彼~あの日の約束~
 それから、朝方まで何度も愛し合い、お互い疲れきって眠りに落ちた。


 目が覚めたのはお昼過ぎ。
 智弥の腕枕で、ゆっくりと瞼を開けると、智弥がじっと見つめていた。
 恥ずかしくて顔が熱くなる。

「おはよ」

「・・・・おはよ」


 智弥が優しく、額にキスをする。
 少しくすぐったい。

「お腹空いた。下のカフェでランチにしよう。けっこう美味しいんだ」

「そうなんだ」

 先に智弥が起きる。
 全裸の姿。引き締まって無駄のない筋肉。

 私、昨日、抱かれたんだ・・・
 そのことを実感すると、急に恥ずかしくなって、体を小さく丸めた。

「シャワー、浴びてから行こう。一緒に浴びるか?」


「え!?さ・・・先に行って!私は後にするから」


「一緒の方が早いと思ったけど・・・やっぱ、だめだ。怜美の裸見たら、欲情する自信がある」


「ばっ、バカ!!」

 ははと笑って、智弥は寝室から消えた。


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