幼馴染の彼~あの日の約束~
「あ・・・んっ・・・あ!」

 マンションへ帰宅すると、そのままベッドルームへ直行され、いつになく激しい愛撫に体が悲鳴をあげはじめる。

「まっ・・て・・あ!・・・そんなに・・・!!」

「優しくしてたら、お仕置きにならないだろ」

 なぜ、お仕置きをされなきゃいけないのかよくわからない。
 片桐くんに半ば強引に誘われたのは確かだけど、結局、智弥が来てくれたおかげで行かなくなったわけだし。

 手だって握られたわけで、握ってもらいたかったわけじゃない。

「怜美、感じやすくなったから、お仕置きにならないなぁ」

 なんか、嬉しそうに智弥が言う。

 ほぼ毎日、どこかしら弄られて、愛撫され続ければ、感じやすくもなるでしょ!

「あ・・・」

 おはようのキス、行って来ます、おかえりのキス、おやすみのキス。
 それ以外にもキスされて、リビングでは包み込まれるように抱かれながらくつろいで。
 ベッドでは、これでもかっていうくらい愛されて、寝不足になってしまうくらいに。

 今、私は幸せの絶頂にいる。
 
 そんな気がしていた。
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