幼馴染の彼~あの日の約束~
「やたらと、携帯が鳴るようになって、そのたびに内容を聞かれたくないのか、別室にイソイソ行っちゃうし・・・」


 それはないかも。携帯の相手は会社絡みの人が多いみたいで、仕事内容の話が多いけど。

 まてよ・・・この間はなんか聞かれたくない内容だったのか、ベランダで話してた日があったな・・・。


「いけないとはわかってたんだけど、彼の携帯見たら、同じ名前の女からの着信が何件もあって!!」

 さすがに、それはまずいでしょ!?いくら疑惑があるからって、勝手に携帯触るのは!

 ・・・智弥の携帯にも昨日の彼女の着信履歴があるんだろうか。

 あぁ!そんなこと気にしちゃダメ!!


「思い切って問いただしたら、会社の後輩で悩み相談受けてるだけだって。そんなの個人的に聞かなくたっていいと思いませんか!?」


 確かに誤解招く行動は控えたほうがいいと思う。

 よく、問いただしたな、立派だ・・・私にはとても真似できないよ・・・。


「・・・怜美、あんたさっきから何、百面相してんの?」

「えっ!?」


 真子の一言で我に返った。
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