幼馴染の彼~あの日の約束~
 智弥に確認すると、その日は忙しいから無理ということで、お母さんに伝えると、明らかに残念そうな声が返ってきた。

「何よ」


「別に~、じゃあ、金曜日待ってるから。智ちゃんによろしくね」


 電話が切れる。

 隣で智弥が肩を揺らして笑っている。


「智弥、笑いすぎ」


「怜美んちは、ほんと仲いいよなぁ」


 智弥は、嬉しそうな笑顔を見せた。
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