ぴーす
8月5日
この日は朝から近所の人がたくさん来ていた。どの人も、手に手にお別れの品を持って・・・。私は、その場にいられなくなり、走った。家の中を、玄関に向かって・・・。
すると、玄関を出たとき、人とぶつかった。
「だぁれ?すいません!」
ぶつかったのは、隣の家のおばちゃんだった。
「あらぁ、さっちゃん。どうしたん?こがぁにいそいで。」
「おばちゃーん・・・ひっく・・・うち・ひっ・・引っ越すん・・・やだぁ・・・うわーん!!」
思わずおばちゃんの胸の中で私は泣いていた。おばちゃんは黙って私を抱きしめてくれた。私は泣いていたから、よく分からないけど多分おばちゃんも泣いていたんだと思う。私と違うすすり泣く声がときどき聞こえたから・・・。
少しして、おばちゃんが優しく話しかけてくれた。
「なぁ、さっちゃん?産業奨励館行こっか。」
「何で?」
首をかしげながら、問う私に、
「ん?まぁついてきんさい。」
強引に私の手をつかみ、私の家に向かう。
「高山さーん。ちぃと自転車借りるわー。」
「ええよー。」
私はおばちゃんの後ろに乗って通りを走る。ミンミンゼミが鳴く中自転車は走る。なぜかおばちゃんは微笑んでいる。
おばちゃんは、近くにあった木陰に自転車を止めた。
「おいで。」
おばちゃんの手を素直に握る私も私だ。
産業奨励館の入り口に着いたとたん、止まっていた涙がまた流れ始めた。そこには・・・同じクラスの友達がいた。
この日は朝から近所の人がたくさん来ていた。どの人も、手に手にお別れの品を持って・・・。私は、その場にいられなくなり、走った。家の中を、玄関に向かって・・・。
すると、玄関を出たとき、人とぶつかった。
「だぁれ?すいません!」
ぶつかったのは、隣の家のおばちゃんだった。
「あらぁ、さっちゃん。どうしたん?こがぁにいそいで。」
「おばちゃーん・・・ひっく・・・うち・ひっ・・引っ越すん・・・やだぁ・・・うわーん!!」
思わずおばちゃんの胸の中で私は泣いていた。おばちゃんは黙って私を抱きしめてくれた。私は泣いていたから、よく分からないけど多分おばちゃんも泣いていたんだと思う。私と違うすすり泣く声がときどき聞こえたから・・・。
少しして、おばちゃんが優しく話しかけてくれた。
「なぁ、さっちゃん?産業奨励館行こっか。」
「何で?」
首をかしげながら、問う私に、
「ん?まぁついてきんさい。」
強引に私の手をつかみ、私の家に向かう。
「高山さーん。ちぃと自転車借りるわー。」
「ええよー。」
私はおばちゃんの後ろに乗って通りを走る。ミンミンゼミが鳴く中自転車は走る。なぜかおばちゃんは微笑んでいる。
おばちゃんは、近くにあった木陰に自転車を止めた。
「おいで。」
おばちゃんの手を素直に握る私も私だ。
産業奨励館の入り口に着いたとたん、止まっていた涙がまた流れ始めた。そこには・・・同じクラスの友達がいた。