(完)嘘で溢れた恋に涙する
予想はしていた。



だけどどうしてもすぐにそのまま受け止めることはできなかった。




「明日からお前のことを好きだった彼氏はいない。仲良くしてくれた友達はいない。
休み時間や放課後に話したり遊んでくれるクラスメイトもいない。
お前はこの先ずっと1人だ。
悪魔の娘にはぴったりだろ」




私を嘲笑いながらそう話す理玖。




目頭が熱くなり、鼻の奥がツーンとなるのを感じる。




だけど拳をぎゅっと握りしめて、泣くのを我慢する。
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