(完)嘘で溢れた恋に涙する
そんな父は私を金持ちの子女が通うことで有名な私立小中高一貫高校に入学させた。



入学したその日に、私はほとんどのクラスメイトから話しかけられた。




学校の中でトップの財力を持つ私の父を知った大人たちが自分たちの子供に私にゴマをするように言い聞かせたのだろう。




順応な子供たちだった。




私ももてはやされるのが嫌いではなくて、まるで女王のような気分でその学校に君臨していた。




私こそが世界の中心なんだと信じていた。




欲しいものを言えばその日のうちに手に入る。




食べたいものを言えばすぐに用意される。




行きたいところを言えば次の日には連れて行ってもらえる。




私は自由だった。



自由だと思っていた。








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