(完)嘘で溢れた恋に涙する
そもそもお母さんのあの青ざめた顔がそれが違うことを認めているし。



そして、どうもさっき先生の話を聞いた感じ、私は頭に一番大きな傷を負ったらしい。



あの後、頭を殴られたのかもと考えるのが最も妥当だが、果たして小学六年生の子供が殴ったくらいでそんな傷になるだろうか。



椅子とかで殴られたとかならわかるけれど、あのクラスにそこまで凶暴な人はいなかった思う。



そして、腕も踏まれた腕の肘の部分は、複雑骨折をしているらしい。



足も所々包帯が巻かれていて、無事なのはもう片方の腕だけ。



そこまでの大怪我を私はどうやって負ったのか。



そしてもう一つ、あの日から随分日にちが経ったのではないかという疑問。



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