(完)嘘で溢れた恋に涙する
「正直何言ったらいいかわからない。
ほら俺っていつもは否定してるけど実際適当に生きてるしさ。
犯罪とかそういうの無縁で生きてきたから、まじでなんて言えばいいかわかんない。
さっきの責めたみたいに言ったのも俺は軽い気持ちで言ったんだけど、由姫ちゃんにとってはすごい重い言葉だったんだよね。
全く気持ち考えてなかった本当にごめん」
一言一言頭で考えながら、たどたどしく話す姿は透が真剣に言葉を選んでくれていることを教えてくれた。
言葉1つ1つにいつもは無い重みがあって、だけど私の心にはストンと降りてきてくれた。
「ううん。透がああ言ってくれなきゃ私は大事なことに気づかないままだった。
ありがとう」
素直にそう言ってちらっと透の方を見ると、透は少し目を潤ませていた。
「そんなこと言うなよ。
俺が辛いじゃん」
「なんでよ」
思わず笑ってしまう。
「とにかくさ、俺は無知だし、偉そうに言える立場じゃ無いからさ気にするなとか、由姫ちゃんは悪く無いよとかそんな無責任なことは言えない。
でもこれだけは言えるよ。
何があっても俺は由姫ちゃんが好きだよ。
だてに半年追いかけてきたわけじゃないからね」
「…隙あらば告白してくるんだから」
真剣な表情に思わずドキッと心が動いてしまって、私らしからぬ冗談めいたことを言ってしまった。
「なにそれ」
そんな私にヘラヘラと笑う姿はやっぱりいつも通りで安心できる。
「でも、私は陸玖のことが…」
もうなにもかもカミングアウトしたんだからと、陸玖の名前を出したが、透はそれを遮って言った。
「今は、でしょ?先のことなんて由姫ちゃんにもわからないよ」
「ふふ、結局何言ったって無駄だもんね、透には」
「俺も由姫ちゃんの中で一番になれるように、これから頑張るし」
「何を頑張るの?」
「んー…部活に週3は参加する」
「週3って…」
透のふざけた回答に思わず吹き出してしまう。
「ちょ、由姫ちゃん信じてないっしょ」
そう言う問題じゃない、それは言わずにこう言った。
「由姫、でいいよ」
「え?」
「もっと透と仲良くなりたいって思えたから」
笑いながらそう言うと、透は少しだけ照れたように頭をかいて笑った。
「俺は恋人になってほしいんだけどな」
ほら俺っていつもは否定してるけど実際適当に生きてるしさ。
犯罪とかそういうの無縁で生きてきたから、まじでなんて言えばいいかわかんない。
さっきの責めたみたいに言ったのも俺は軽い気持ちで言ったんだけど、由姫ちゃんにとってはすごい重い言葉だったんだよね。
全く気持ち考えてなかった本当にごめん」
一言一言頭で考えながら、たどたどしく話す姿は透が真剣に言葉を選んでくれていることを教えてくれた。
言葉1つ1つにいつもは無い重みがあって、だけど私の心にはストンと降りてきてくれた。
「ううん。透がああ言ってくれなきゃ私は大事なことに気づかないままだった。
ありがとう」
素直にそう言ってちらっと透の方を見ると、透は少し目を潤ませていた。
「そんなこと言うなよ。
俺が辛いじゃん」
「なんでよ」
思わず笑ってしまう。
「とにかくさ、俺は無知だし、偉そうに言える立場じゃ無いからさ気にするなとか、由姫ちゃんは悪く無いよとかそんな無責任なことは言えない。
でもこれだけは言えるよ。
何があっても俺は由姫ちゃんが好きだよ。
だてに半年追いかけてきたわけじゃないからね」
「…隙あらば告白してくるんだから」
真剣な表情に思わずドキッと心が動いてしまって、私らしからぬ冗談めいたことを言ってしまった。
「なにそれ」
そんな私にヘラヘラと笑う姿はやっぱりいつも通りで安心できる。
「でも、私は陸玖のことが…」
もうなにもかもカミングアウトしたんだからと、陸玖の名前を出したが、透はそれを遮って言った。
「今は、でしょ?先のことなんて由姫ちゃんにもわからないよ」
「ふふ、結局何言ったって無駄だもんね、透には」
「俺も由姫ちゃんの中で一番になれるように、これから頑張るし」
「何を頑張るの?」
「んー…部活に週3は参加する」
「週3って…」
透のふざけた回答に思わず吹き出してしまう。
「ちょ、由姫ちゃん信じてないっしょ」
そう言う問題じゃない、それは言わずにこう言った。
「由姫、でいいよ」
「え?」
「もっと透と仲良くなりたいって思えたから」
笑いながらそう言うと、透は少しだけ照れたように頭をかいて笑った。
「俺は恋人になってほしいんだけどな」