(完)嘘で溢れた恋に涙する
再会
すぐに美結の大会の日はやってきた。
残念ながらこんな日に限って土砂降りの雨で、美結は気持ちが乗らないとぶつぶつと愚痴りながら朝早く下宿を出ていった。
それでも体育館競技は、中止になることはまずなく、私と透も予定通りの時間に家を出た。
2人でそれぞれ傘をさして最寄りのバス停まで歩いていったが、風が強く、傘をさしても横から雨が入ってくるのでバス停に着く頃にはわざわざアイロンまでかけて着てきた制服も湿ってしまっていた。
数分待つと、バスはやってきてそさくさとそれに乗り込んでガラガラの車内でしっかり2つ座席をゲットして座る。
「美結ちゃんの試合何時からって言ってたっけ?」
持参のタオルで自分の髪の毛をわしゃわしゃと拭きながら、隣に座る透が聞いてきた。
「確か、10時過ぎくらいって言ってたと思う」
残念ながらこんな日に限って土砂降りの雨で、美結は気持ちが乗らないとぶつぶつと愚痴りながら朝早く下宿を出ていった。
それでも体育館競技は、中止になることはまずなく、私と透も予定通りの時間に家を出た。
2人でそれぞれ傘をさして最寄りのバス停まで歩いていったが、風が強く、傘をさしても横から雨が入ってくるのでバス停に着く頃にはわざわざアイロンまでかけて着てきた制服も湿ってしまっていた。
数分待つと、バスはやってきてそさくさとそれに乗り込んでガラガラの車内でしっかり2つ座席をゲットして座る。
「美結ちゃんの試合何時からって言ってたっけ?」
持参のタオルで自分の髪の毛をわしゃわしゃと拭きながら、隣に座る透が聞いてきた。
「確か、10時過ぎくらいって言ってたと思う」