(完)嘘で溢れた恋に涙する
「山田さんすみません。
俺は今あなたの言葉を素直に受け入れることはできない。
俺はまだ由姫と何も喋ってないから。
だから俺あいつに会いに行きます。
直接喋らない限り、何も始まらない」
そうはっきり伝えると山田さんは泣きそうな顔でほほ笑んでくれた。
その後で、じいちゃんとばあちゃんの方に向き直した。
事故の後、俺を一番近くで支え続けてくれたのはこの2人だ。
自分たちも大きな傷を負って苦しかっただろうに、不安定でおかしくなってた俺を見捨てずに、愛し慈しんでくれた。
父さんと母さん、海央を奪ったあの男のことも、由姫のことも憎んでいるはずだ。
これからも憎み続けるはずだ。
だけど、俺は
「俺は2人の思いを裏切ってしまうことになってしまうかもしれない。
ごめん」
由姫を選ぶというのはそういうことだ。
自分に残っていたもの全てを失う覚悟をしなくちゃいけない。
俺は今あなたの言葉を素直に受け入れることはできない。
俺はまだ由姫と何も喋ってないから。
だから俺あいつに会いに行きます。
直接喋らない限り、何も始まらない」
そうはっきり伝えると山田さんは泣きそうな顔でほほ笑んでくれた。
その後で、じいちゃんとばあちゃんの方に向き直した。
事故の後、俺を一番近くで支え続けてくれたのはこの2人だ。
自分たちも大きな傷を負って苦しかっただろうに、不安定でおかしくなってた俺を見捨てずに、愛し慈しんでくれた。
父さんと母さん、海央を奪ったあの男のことも、由姫のことも憎んでいるはずだ。
これからも憎み続けるはずだ。
だけど、俺は
「俺は2人の思いを裏切ってしまうことになってしまうかもしれない。
ごめん」
由姫を選ぶというのはそういうことだ。
自分に残っていたもの全てを失う覚悟をしなくちゃいけない。