(完)嘘で溢れた恋に涙する
不安になって肩を叩こうとすると、すぐに美結はいつもと同じ笑顔を浮かべた。
「よし、ここは終わり!違うとこやろ!」
私はその笑顔に安心して、何も聞かずに頷いてしまった。
しばらく黙々と作業が続き、1時間ほどだった時には庭一面が綺麗になっていた。
やっぱり大人数だから、作業時間が早い。
「そろそろよくね?」
「ああ、草この辺に寄せとこうぜ」
「りょうかーい」
理玖の提案に合わせて、みんなで所々にに積もっていた一所に並べた。
みんなは汗をぬぐいながら、談笑している。
嫌な顔一つせずに。
「じゃあ、行くかー!」
理玖がそう言ってみんなの視線がこっちに集中した時、私は勢いよく頭を下げた。
ありがとうって言葉にすることができないから、せめて態度で示そう。
「なっ、由姫なんばしよっと!」
「そうそう、早よ頭ばあげんね!」
「俺ら草むしり得意やし、こんなん全然大丈夫ばい」
「俺なんて昨日1日中母ちゃんに草むしりさせられたしなあ、あのクソババア」
「それはお前がまだ夏休みの宿題出さんで、遊びまくりやった罰やろうもん」
慌てるみんなの声が聞こえてきて、心がポカポカする。
ゆっくり頭をあげたけど、おかしくなって笑ってしまった。
笑いはみんなに感染し、馬鹿みたいにみんなで笑い転げた。
神さまどうか許してください。
あの日自分でした約束を、縛りを、解いてしまうこと。
あと、ほんの少しだけでいい。
幸せな生活を許してください。
「よし、ここは終わり!違うとこやろ!」
私はその笑顔に安心して、何も聞かずに頷いてしまった。
しばらく黙々と作業が続き、1時間ほどだった時には庭一面が綺麗になっていた。
やっぱり大人数だから、作業時間が早い。
「そろそろよくね?」
「ああ、草この辺に寄せとこうぜ」
「りょうかーい」
理玖の提案に合わせて、みんなで所々にに積もっていた一所に並べた。
みんなは汗をぬぐいながら、談笑している。
嫌な顔一つせずに。
「じゃあ、行くかー!」
理玖がそう言ってみんなの視線がこっちに集中した時、私は勢いよく頭を下げた。
ありがとうって言葉にすることができないから、せめて態度で示そう。
「なっ、由姫なんばしよっと!」
「そうそう、早よ頭ばあげんね!」
「俺ら草むしり得意やし、こんなん全然大丈夫ばい」
「俺なんて昨日1日中母ちゃんに草むしりさせられたしなあ、あのクソババア」
「それはお前がまだ夏休みの宿題出さんで、遊びまくりやった罰やろうもん」
慌てるみんなの声が聞こえてきて、心がポカポカする。
ゆっくり頭をあげたけど、おかしくなって笑ってしまった。
笑いはみんなに感染し、馬鹿みたいにみんなで笑い転げた。
神さまどうか許してください。
あの日自分でした約束を、縛りを、解いてしまうこと。
あと、ほんの少しだけでいい。
幸せな生活を許してください。