(完)嘘で溢れた恋に涙する
城島くんも気づいているはず。



きっと城島くんは私の顔も名前も知っているだろうから。



殴られるだろうか。
冗談抜きで殺されてしまうかもしれない。



でも仕方ない。
私は文句なんて一つも言えない。



だって私は城島くんが誰よりも憎んでいるはずの男の娘だから。



私のお父さんが城島くんのかけがえのない大切なものを全て奪い去った張本人だから。




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