幸せになる権利
「おはよ~。お茶~。」

飲み物は、もっぱらお茶しか飲まない私は、いつものようにお茶をガブ飲みしつつ、マーガリンしか塗ってないパンをかじりながらリビングに目をやった。


テレビをつけたまま、父が寝ている…。

「お母さん。お父さんテレビ見てるん?」
「……見てへんのちゃうか?」
「…それ痛い?」
「痛ないよ。気にせんでええ。」

私は、自分が食べた食器を流し台に持っていき、学校へ向かった。

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