君に恋した
「どうぞ」

『なんで今日、俺に電話くれたの?』

「…えっ」

まさかそんなことを聞かれるとは思わなかった。
なんでって言われても…。

「なんていうか、数日メール来なかったから、その…気になったっていうか」

そう言うと、尚之君は嬉しそうに

『俺に興味持ってくれた?』

と言った。

…んな!

「そんなこと!」

『いや、マジでびっくりしたよ俺。本当に作戦が成功したんだから!』

…ん?作戦!?

「作戦って何よ!?」

『まぁ簡単に言うと、興味引かせるためにわざと何もしなかった、っつーこと!』

は、はぁ!?
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