君に恋した
第一章・出会いは突然に

一通のメール

「はぁーっ、つかれたよー!暑い!」

あれは中三の夏の日のこと。あたしはがんがんに照りつける日差しの中、汗をかきながら帰ってきた。


「あら、お帰り紗菜。暑かったでしょ~、汗たくさんかいちゃって!これで拭きなさいっ」


玄関に出迎えてくれたお母さんは、あたしにタオルを渡した。


「おつかれさま。学校暑かったでしょ」

「うん。すごく暑かった!あの中で勉強は辛いよ~」


今は夏休みだけど、あたし達は受験があるから学校に行って勉強した。クーラーがないと、やっぱりキツイ。

「はい、ジュース!今飲むとすごくおいしいよ~」

お母さんに手渡され、勢いよくジュースを飲み干した。
ゴクッ

「っはぁ~、すごいおいしい!生き返った~っ」



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