君に恋した
…すごい。夏海には分かるんだね、あたしの変化。

その通りだよ。あたしは…尚之が好きになった。

なんで好きになったのか分からないけど、そういう感情があたしの心に生まれたんだ。

早いんじゃない?ってあたしも思う。

けど…好きなんだ。

だから、メールの返事が来ない今、顔に出るほど不安で。

返事してよ!っていつも願ってる。

あんたから返事が来ないんじゃ、なにも出来ないじゃん。

せめて、あんたとあたしが顔見知りだったら。もうちょっと状況が変わったかもしれない。

「あたし…もうだめかも‥」

ジュースを寄せて頭を抱える。

「紗菜、だめなんかじゃないよ!」

急に大きい声があたしの頭に入ってきた。

「なんでだめなの?尚之君は、何か事情があって返事できないだけかもしれないじゃん!あんた諦めるのも早すぎだよ!」

夏海は怒鳴った後あたしの顔を見て、優しく笑った。

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