君に恋した
「…あぁ、尚之君ね。やっぱり彼氏?」

携帯を覗き込んできた。

「―ちっ違うから!もうお母さん出てってよ!」

「ちょっと紗菜!ご飯‥」

「後で下に行くから!お願いっ」


あたしは無理矢理母を部屋から出す。

出た瞬間にバタンッ!と勢いよくドアをしめた。

そしてズルズルとその場に座り込む。


…またメールしたらうざいかな。

そういえば電話がいいんだっけ。

尚之、もしかして写メのこと忘れてる?


やっぱり…確認してみよう。

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